そのことによって欧米とロシアの関係がある程度改善されるのではないかという希望がある。
しかしながら、シリアの反政府組織は160以上もあるし、クルド人の地区もあるので、それらのすべてがアサド政権のもとにおとなしく引き下がるということは考えにくい。
ISとの闘いも続いているので、中東は混とんとした状態が続くだろう。
その中でロシアがどのような役割を担っていくのか、もう少し様子を見てみることにする。
さて、今回のテーマに入ろう。
現在ロシアには死刑が行われていない。
しかしながら、悪いことをした奴らは人民によって処刑されることがある、ということを以前の記事に書いた。
法律などくそくらえという国民性がある。
例えば、信号のある横断歩道の信号が緑になっても数台の車が止まらずに走りすぎることがしょっちゅうだから、歩行者が道路を渡ろうとしてすぐに歩き出すことはできない。
歩行者が車に遠慮しなければならない国なのだ。
日本と違って車の運転手は人をひくことを恐れていない。。。
さて、人民による処刑の話に戻ろう。
死刑がないから、危険な殺人鬼やテロリストも終身刑にしかならない。
しかし、生かしておいてはならないと思えば、人民が処刑するということがにあるのは明らかだ。
それは「シャバ」だけでなく刑務所の中でもある。
刑務所の中で何が行われているか私には知るすべもなかったのだが、読んだ書籍や記事などから判断すると、次のようなことが言える。
テロリストに関して言えば、生きているのか死んだのか、どこに埋葬されたのか、家族さえ知ることができない。
死刑が廃止されているとはいえ、財政がかなり苦しいロシアが、国民の敵であるテロリストを国民の税金を使って一生食べさせてやったりするだろうか?
ロシアの刑務所に入ることは、かなりリスクがある。
独房なら別だが、数人で一緒に住まなければならない場合は、他の囚人に殺されたり危害を加えられたりすることがある。
特に、婦女暴行やロリコンの犯罪者はひどい目に会うらしい。
犯罪者にもそれなりのプライドがあり、上記のような犯罪を犯した人間を軽蔑する傾向がある。
そういう事実を知りながらも、刑務所の職員が囚人たちの安全のために気配りをするというようなことはない。
上からの命令があれば、刑務所の職員、あるいは囚人が刺客となることさえある。
とにかく、刑務所の中では何が起こるかわからないし、囚人の命や健康に何か起きたとしても、刑務所側や国が何らかの責任を負うということはありえないし、囚人の家族は事実として受け入れるしかないというのが現状だ。
ロシアの刑務所の食事や衛生状態なども、他の先進国に比べて、低いレベルにあるらしい。
要するに、当然のことながら、ロシアの刑務所にはなるべく(絶対に)入らない方がいい。
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